中国の映画市場が引き続き好調です。北京時間10月2日午後2時16分までに、中国の2025年の映画総興行収入(前売りを含む)は425億200万元(約8810億円)を突破し、昨年の通年成績を上回りました。

データによると、国産映画の興行収入は全体の89.7%を占め、年間の興行収入トップ10作品はすべて国産映画が占めています。特に、春節(旧正月)シーズンに公開された社会現象級のアニメ映画「ナタ 魔童の大暴れ(原題:哪吒之魔童鬧海)」は、154億元(約3190億円)を超える興行収入で首位を独走しています。続いて「唐探1900」「南京写真館(原題:南京照相館)」「浪浪山小妖怪」「731」が2位から5位にランクインしました。

今年は全国で上映された映画の本数が300本を超えており、歴史、コメディー、アニメ、ファンタジーなど多様なジャンルを網羅しています。これにより、家庭で楽しめる作品から、個々の観客の趣味に合わせた作品まで、幅広いニーズに対応できると評価されています。

業界関係者は、2025年の中国映画市場の活力は、春節や夏休みなどの大規模上映期間だけでなく、清明節や労働節などの「小規模上映期間」や日常の上映状況にも支えられていると指摘しています。

さらに、北京時間10月2日午後0時25分までに国慶節シーズンの上映作品の総興行収入は5億元(約103億円)を突破しました。「志願軍:浴血和平」「刺殺小説家2」「浪浪人生」が1位から3位を占めています。今年の国慶節上映作品はジャンルや題材、規模の面で多様性が維持され、これにより、観客の異なるニーズに対応できると評価されています。

また、興行収入だけでなく、チケット価格にも注目が集まっています。今年の国慶節シーズン上映初日の平均チケット価格は38.7元(約800円)で、前年同期の41元(約850円)に比べて低下しており、映画鑑賞のハードルがさらに下がっています。(提供/CRI)

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