中国は10月1日から8日まで、国慶節と中秋節の連休がつながる大型連休を迎えています。米旅行誌『ワールド・トラベラー』はこの連休を「中国のスーパーゴールデンウィーク」と表現し、「かつてない中国観光ブームが巻き起こっている」と公式サイト上で報じました。

同報道は「北京の故宮博物院や四川省の九寨溝など、多くの観光地でチケットが完売した。また、多くの人々が自動車、鉄道、航空機などで移動し、空港など主要インフラの利用者数が過去最高レベルに達している。連休初日には全国鉄道で約2313万人が移動し、2日目も1900万人を超えた。多様な交通手段への需要により、観光業の力強い回復が浮き彫りになった」としています。

また、「中国政府は連休を通じて内需拡大を促し、貿易の緊迫した情勢や、世界のニーズの変動など、外部からの衝撃に対応している。連休期間中の消費は、国内市場発展の重要な原動力になっている」と示しました。

さらに、今年の国慶節・中秋節連休では、国内観光業の成長トレンドが目立っているとして、「コロナの流行を経た中国の観光客は、ますます国内に目を向けるようになっている。また、エコ意識の向上につれ、環境にやさしい移動手段を取り入れるなど『グリーンツーリズム』の広がりが見られる。中国の観光業は今、転換とグレードアップの途上にある」としています。

報道は、こうした国内観光と消費の増加が、世界経済の減速を打ち消すことにつながるだろうとの見方を示しています。(提供/CRI)

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