2025年10月22日、韓国・MBCは、日本で初の女性首相となった高市早苗首相が就任後初の記者会見を開き、今後の国政運営方針を示すとともに、韓国との関係改善に前向きな姿勢を示したと報じた。
高市首相は21日夜、東京で開かれた記者会見で、日韓関係について「韓国は日本にとって重要な隣国であり、国際社会のさまざまな課題に対応する上でも必要なパートナー」と述べ、「これまで築いた関係を基盤に、日韓関係を未来志向的かつ安定的に発展させたい」と強調した。
また、「大統領との首脳会談も希望しており、両政府間の意思疎通を進めていきたい」とした上で、「北朝鮮への対応という観点から、日米韓3国の協力もこれまで以上に重要であり、戦略的観点から確実に関係を深めていく」と語った。
記事は、特に注目を集めた場面として、高市首相が「いろいろとご懸念があるようだが、韓国のりは大好き、韓国コスメも使っている。韓国ドラマも見ている」と語ったことを挙げ、「これは、日韓関係の悪化を懸念する声に対し、親しみの姿勢を示す発言とみられている」と伝えた。
高市首相は、来週韓国で開催されるAPEC首脳会議についても、「多くの国の首脳と顔を合わせる絶好のチャンス」と述べ、各国との外交的対話に意欲を見せた。
「ガラスの天井」を破った高市首相だが、記事は「新内閣の閣僚18人のうち10人が初入閣であり、安定した政権運営が行われるのかの不安も残る」とし、「与党の支持率アップを狙い、保守色の強い政策を強化する可能性もある」と指摘した。
韓国のネットユーザーからは「韓国のりやドラマが好き?そんなことでごまかされない」「韓国ドラマを見ているという発言は、少し計算されている感じがする」「外交的に柔らかいイメージを演出しているだけ」「文化は文化、政治は政治。言葉だけでなく実際の行動を見せてほしい」「歴史認識問題をどう解決するのかが一番大事。文化交流の話ではない」といった声が上がっている。
一方で、「政治的思惑があるとしても、対話のきっかけになるなら歓迎」「韓国文化が日本の政治トップにまで浸透しているのはうれしいこと」「女性初の首相として、日韓関係を改善するきっかけを作ってほしい」「少しでも前向きな姿勢を見せたのは評価したい」などの声も見られた(翻訳・編集/樋口)











