カンボジアで韓国人が被害者となる監禁・拷問などの事件が相次いでいる中、13日、韓国・JTBCは「犯罪組織は空港ですぐに拉致している。現地韓国人会にSOSが入っている」と伝えた。

今年7月にカンボジアに渡った韓国人の大学生が犯罪組織に拷問されて死亡した事件と関連し、警察は「カンボジアに行けば金を稼げる」とだまして誘引した国内組織の一部を検挙した。

カンボジア韓国人会によると、犯罪組織は各種誘引策で人を集め、カンボジア入りしたところを空港で待ち構え、すぐに拉致しているという。「カンボジアに行く人に書類を渡せば高額の報酬を与える」「費用はこちらが持つので一緒に旅行してくれる人を募集している」などの言葉でだまされるケースがあったと伝えている。

韓国人会会長は、脱出したいというSOSの連絡が会に殺到していると話している。単独、あるいは2~3人で逃げだし身を隠して連絡してくるケースもあり、週に5~10人から救助の要請を受けている状況だという。韓国人会だけでなく大使館にも、今年既に400~500件ほどの申告が入っているという。

カンボジア政府も取り締まりなどに動いているが、政治の腐敗もあり、対策以上に急速に犯罪組織が拡大していることが問題だと指摘する。これ以上の被害を防ぐには、韓国政府との合同作戦が必要だと訴えている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「カンボジアを渡航禁止国にすべき」「今すぐ国交断絶を」「韓国人救出を名目に、軍事行動を起こすべきじゃないか?」「エサの内容が常識では考えられない。常識的に生きましょう」「危険だと分かっててまだ行く人がいるのか」「高収入に目がくらんだ人の末路」などのコメントが寄せられている。

また、「こんな国に数千億ウォンもの援助をしていた尹錫悦(ユン・ソンニョル前大統領)を思い出して腹が立つ」「尹錫悦政権の時はこんな報道は一切なかったのに、不思議だね」といった声も見られた。(翻訳・編集/麻江)

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