2025年10月21日、韓国・朝鮮ビズは、スペインのバルセロナにあるサグラダ・ファミリア内部の柱に、ハングルで書かれた落書きが発見され、ネット上で批判が高まっていると報じた。

記事によると、現在韓国のオンラインコミュニティーやソーシャルメディア(SNS)上で、サグラダ・ファミリア内の柱に「쀍(ぺッ)」「KIN」と書かれた落書きの写真が拡散し、批判を呼んでいるという。

「쀍(ペッ)」は不快感や苛立ちを表す韓国のネットスラングで、「KIN」は韓国のオンラインゲーム用語などから派生した言葉だとされる。いずれも韓国人による落書きとみられているが、2000年代初期に使われていた言葉であることから、最近書かれたものでない可能性も指摘されている。

この落書きは、韓国・誠信(ソンシン)女子大学のソ・ギョンドク教授がSNS上で公開したもので、ソ教授は「観覧エリアの目立つ場所に書かれており、他の外国語よりも大きく、訪問者の目に留まりやすい位置だった」と説明した。

さらに、「世界の文化遺産に落書きする行為は、どんな理由があっても許されない。文化財の破壊だ」とし、「コンテンツの人気で韓国の国際的イメージが高まっている中、このような行動は国家ブランドを傷つける恥ずべきこと。グローバル・エチケットを守るべき」と訴えたという。

サグラダ・ファミリアは建築家アントニ・ガウディの未完の傑作として知られ、1984年にユネスコの世界文化遺産に登録された。

これについて韓国のネットユーザーからは、「本当に情けない」「なぜこんな場所に落書きをするのか」「韓国人のイメージを台無しにしている」「また国際的に恥をかいた」「観光マナーをもっと徹底すべき」といった声が上がった。

また、「落書きした人を探して罰してほしい」「韓国のカルチャーが世界で注目されている時に、こういうことが起きるのは残念」「韓国内の観光地にも落書きが多い。外国人が韓国に来たら、あまりにも無秩序で思いやりがなくて驚くと思う」「日本や台湾でも同じような事件が起きていた。観光客のモラルが問われる時代だ」との声も見られた。(翻訳・編集/樋口)

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