中国・北京市で男が指紋認証を突破して女性宅に侵入する事件があった。中国メディアの新京報が23日に報じた。

被害に遭った焦(ジアオ)さんによると、今月19日、自宅の様子に異変を感じて玄関前の監視カメラを確認したところ、「様子のおかしな男性」が複数回にわたって玄関の指紋認証ロックを解除して自宅に侵入する様子が映っていた。

男性は窃盗などはせず、室内で数時間寝ていた。部屋の物が一部荒らされたり、ベッドに小便を漏らされたりする被害があった。警察の捜査の結果、精神疾患で病院を受診したことがあることが分かったという。

焦さんは問題の防犯ドアとスマートロックを昨年セットで購入しており、事件発生後、店に連絡して鍵の交換を行った。メーカーは、防犯ドアに搭載されているスマートロックは委託先の業者が製造したものだとし、「(指紋の)誤認識の可能性がある。工場に送って検査を行う」と説明した。

中国のネットユーザーからは「想像しただけで恐ろしい」「そんなことあるの?」「まるでおもちゃだな」「どこのメーカーだよ」「指紋認証は現段階では安全性は高くない。みんなもちゃんとした鍵をかけた方がいい。私は今も内鍵を必ずかけている」「正直、人が設計した物の安全性を信じすぎない方がいい」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田)

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