中国の高速列車「CR450」の試験車が試験走行で単一列車の時速453キロ、すれ違い時の相対時速計896キロという最新記録を達成した。
昨年末に試験車がラインオフとなって以降、試験走行がすでに複数回にわたり実施されており、時速450キロの大台を突破したほか、各種指標も基準値を満たしている。
空気抵抗を減らすために、「CR450」の車体の高さは20センチ低くされている。列車の外観は「スリム」であるものの、車内の空間に影響はなく、天井の高さは同じであるほか、空間は逆にさらにワイドになっている。それは、インテグレーション化と小型化設計を通して、電気制御キャビネットと空調システムのレイアウトが最適化されているためで、旅客使用面積が4%増えている。
その他、「CR450」には、片側ではなく、両側に「特大荷物スペース」が設置されていることで、その広さが1.2倍になっている。
新たに設置されている多目的ルームは、椅子の背もたれを倒してベッドにできるほか、AED(自動体外式除細動器)を含む救急用品が完備されており、急患対応や緊急出産、授乳などに利用することができる。
また新たに4人用ファミリールームや1人用ビジネスルームなどが設置されており、さまざまなニーズに対応できるようになっている。
さらに、自転車やスキー板、ペット用キャリーケースなどを置くことができる多機能荷物スペースが新たに設置されており、旅客に多様で便利、かつさまざまなニーズに対応するサービスを提供できるようになっている。
理論上、速度を時速50キロまで上昇させると、列車の騒音は2~3デシベル上がる。しかし、新材料、新構造、新設計が採用されたことで、「CR450」の騒音水準は既存の高速列車が時速350キロで走行する際の騒音に相当する。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











