2025年10月22日、中国のSNS・小紅書(RED)に「今の日本アニメはなぜ中国の若者たちの心をつかめなくなったのか?」と問い掛ける投稿があり、中国のネットユーザーからさまざまな意見が寄せられている。
まず、ネットユーザーの多くが指摘したのは、日本アニメの輸入や配信環境の変化について。
一方で、「今どき輸入なんて関係ない。中国語字幕付きがすぐにネットに出回る」「輸入されるかどうかなんてもう関係ない。当時はネットが未発達で、公式放送が頼りだっただけ。25年にもなって、いまだに正規ルートでしかアニメ見ない人なんている?。ネット使えない人なんてもういないでしょ」「一方では日本アニメが輸入されなくなった、もう一方では中国の若者が自分で探して見る能力が落ちた」とする意見も出た。
次に目立ったのは、「今の日本アニメはつまらなくなった」という率直な声だった。「京アニの放火事件以降、異世界モノばかりになった気がする」「正直今の日本アニメは本当につまらない。
また、「今の子どもたちはみんな中国アニメを見てる。もう世代交代なんだよ」「今の若者たちは短いアニメを好まない。日本アニメは1クール10~13話が多いけど、中国アニメは100話以上の長編もざら」と日中アニメの違いや、「最近の日本アニメって思想がちょっと変だと思う」「『羅小黒戦記』みたいな2Dアニメを日本人が作ったら『進撃の巨人』みたいな結末になると思う。別に『進撃の巨人』を否定してるわけじゃないけど、価値観の核が全く違う。昔は日本的価値観を受け入れるしかなかったけど、今は中国的な選択肢もある」と価値観や表現の違いを挙げるユーザーも見られた。
一方で、「『光が死んだ夏』や『タコピーの原罪』なんかは、しっかり作り込まれていて考えさせられる良作だった」「いや、むしろ今のほうが人気拡大してる。昔はオタクだけの世界だったけど、今は裾野が広がった。日本アニメのおかげで中国の二次元文化自体が広まったんだ。中国でバズってるのはアニメより二次元ゲームの方だ」「『寄生獣』のアニメが放送された時、本当に面白いと思った。あとで原作漫画が何十年も前の作品だって知って驚いたよ。こんなに良い作品なのに、どうして今までアニメ化されなかったんだろうって。やっぱり、良い作品は時代を超えるんだよ。『もう見るものがない』なんて言い訳だね」と反論するコメントも見られた。
さらに、「ここ数年の日本アニメを、20年前の名作の総数と比べる人がいるけど、それは違うよ。どの時代にも凡作はあって、それがただ目に入らないだけ。今は制作ラインが整ってるから駄作も増えたけど、良作がないわけじゃない。22年なんてアニメの豊作年だったのにまだ『アニメ業界は終わりだ』とか言う人もいるし。











