中国の自動車市場は毎年10月が販売の書き入れ時で、「銀十」と呼ばれています。今年も例外ではなく、各自動車メーカーが発表した10月の販売実績によると、新エネルギー車の販売・納車台数が相次いで過去最高を記録しました。

中国自動車流通協会乗用車市場情報連席分会(乗聯会)によると、10月の乗用車市場の小売台数は220万台と見込まれ、うち新エネ車は132万台に達する見通しです。市場全体に占める割合(浸透率)は約60%に達し、過去最高を更新する可能性があります。

小鵬汽車(XPeng)、零跑汽車(リープモーター)、蔚来汽車(NIO)、小米汽車(シャオミ)などが次々に販売実績を発表しました。いずれの報告にも共通して見られるキーワードは「過去最高」です。

小鵬汽車は10月の納車台数が4万2000台に達し、単月として過去最多を記録しました。2カ月連続で4万台を超え、1~10月の累計納車台数は35万5200台で、前年同期比190%増という急成長を遂げました。

零跑汽車も同様に好調で、10月の納車台数は前年同月比84%増の7万300台でした。月間7万台突破は同社初の快挙です。

BYDの10月の新エネ車販売台数は44万1700台でした。1~10月累計では前年同期比14%増の370万1900台で、うち純電動車(EV)が約35%増と特に好調でした。

上汽集団、長安汽車、賽力斯(セレス)など他の主要メーカーも、いずれも前年を上回る成長を見せています。

政府による「自動車買い替え補助金」政策が市場を後押ししました。

乗聯会は今後の見通しとして、廃車更新の継続推進や、年末に予定されている新エネ車の購入税優遇措置の縮小前に駆け込み需要が発生することで、第4四半期(10~12月)の市場を下支えすると分析しています。

また、9月以降に続々と発売された新モデルの納車が始まりつつあり、市場の新たな成長エンジンとなる見込みです。燃油車市場は安定推移が予想される一方で、新エネ車の普及率はさらに高まる見通しです。(提供/CRI)

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