シンガポールメディアの聯合早報は10日、中国と韓国の関係改善に伴い、両国の観光市場も互いに活気づいていると報じた。
韓国は今年9月から中国の団体観光客を対象にビザ免除措置を実施しており、これを受けて韓国を訪れる中国人観光客の増加は続くと予測されている。
記事によると、韓国では複数の旅行会社が「中国政府の最近の友好的態度によって中国人観光客の誘致がさらに容易になっている」と指摘。特に、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席が先日韓国を訪れ、韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領と会談したことによって、中国人の訪韓意欲はいっそう高まる見通しだ。
一方、韓国の海外旅行市場も活発な動きを示し、昨年11月に中国が韓国人に対するビザ免除政策を実施して以来、韓国人の中国旅行人気も持続的に高まっている。旅行プラットフォームのノルユニバースによると、今年1~10月の韓国発の中国路線の売上高は前年同期に比べ61%の増加となった。
このほか、中国の訪韓観光客の動きをめぐっては、韓国に地理的に近い山東省青島市にある青島膠東国際空港の状況を地元メディアの閃電新聞が今月6日付で伝えている。
記事によると、同空港では現在、韓国との往復便が1日当たり約40便運航されており、ソウル、釜山、済州、清州など韓国の主要都市への直行ルートが形成されている。韓国が中国の団体観光客へのビザ免除措置を始めてから1カ月の間に韓国との往復便は1100便を超え、前年同期比で25.1%増加した。
空港税関旅客検査の関係者は「韓国のビザ免除政策が始まってから韓国を往復する旅客は明らかに増えた」と話し、1日の最大旅客数が延べ1万人を超えたことを紹介している。(翻訳・編集/野谷)











