中国メディアの界面新聞は8日、世界販売台数で3位の自動車メーカーが中国市場で淘汰されつつあるとする記事を掲載した。

記事はまず、「かつて燃費や耐久性、手頃な価格で知られていた韓国車が、今では中国の消費者から忘れ去られつつある」とし、2013年には8.8%もあった市場シェアが24年にはわずか1%となり、24年のヒョンデとキアを合わせた販売台数は32万台で、この数字は中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)の月刊販売台数の90%にすぎないと伝えた。

さらに、ヒョンデと中国の北京汽車集団の合弁会社である北京現代のディーラー数は13年の700店余りから200店余りにまで激減し、20年から23年にかけてだけでも300店余り減少したことや、五つあった工場も一つとなり、生産を維持しているのは順義工場だけであることを紹介した。

記事は、「老舗メーカーが苦境に陥る中、韓国メーカーの高級車市場進出の試みも進展していない」とし、ヒョンデの高級車ブランドであるジェネシスは20年に中国市場に参入して以来、市場の共感を得られず、21年から23年にかけての1台当たり平均マーケティングコストは71万元(約1533万6000円)に達し、これは主力モデルの販売価格のほぼ2倍に相当すると伝えた。

記事は、なぜ韓国の自動車メーカーは世界市場では成功しているのに中国市場で苦戦しているのかについて、グローバル経営コンサルティングファーム、オリバー・ワイマンの元グローバルマネージングパートナーの張君毅(ジャン・ジュンイー)氏の話として、「ヒョンデグループは中国を戦略的に重視してこなかった。その結果として資源配分が不十分だった。競争の激しい中国市場で利益を生まない成長を追求することを望んでいない」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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