中国メディアの封面新聞は11日、北京市の博物館でゴキブリを原料とした「ゴキブリコーヒー」が販売されていると報じた。

このコーヒーは北京市内の某昆虫博物館で今年6月末から販売しているもので、その場でひいたゴキブリの粉末を使用している。

値段は1杯45元(約975円)だという。

同博物館の職員は「昆虫や爬虫類を扱う博物館として、われわれの特色に合った商品を作りたいと考えていた」と説明。ゴキブリのほかに、ミルワームやウツボカズラの消化液などを使ったドリンクもあるという。ハロウィーンには限定のアリドリンクも提供されたそうだ。

使用されているのはいずれも食用で、原料はすべて中医薬販売店から仕入れているため、「食品安全基準に適合している」という。味には違いがあり、ミルワームコーヒーは香ばしい香りがあり、ゴキブリコーヒーはそれに加えてわずかな酸味があるとのこと。

「ゴキブリコーヒー」を販売する博物館が話題、香ばしさの中にわずかな酸味―中国

同職員によると、話題性は高いもののやはり受け付けない人が多く、ニッチな商品であることに変わりはない。特に子どもを連れた親は抵抗感が強いそうだ。現在は好奇心の強い若者を中心に1日十数杯程度売れているという。

中国のネットユーザーからは「こんなの飲めないよ」「見るのも怖い」「その十数人はそんなに悩んでいるのか」「作る方も買う方もどうかしてる」「これでカフェはうっかりカップにゴキブリが混入しても文句言われないな」といった声が上がった。

記事によると、今年3月にも雲南省のカフェがバッタなどの昆虫を原料とした商品を発売して話題になったが、バッタは現地で酒のつまみとしてポピュラーな食材だったため、あまり抵抗なく受け入れる消費者も多かったという。(翻訳・編集/北田)

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