外食大手のレストラン・ブランズ・インターナショナル(RBI)は11月10日、傘下のファストフードブランド「バーガーキング」の中国事業を、中国の投資会社CPE源峰に売却すると発表しました。両社は合弁会社を設立し、CPE源峰が約3億5000万ドル(約540億円)を投資、持ち株比率は83%となります。

RBIは約17%を保有し、取締役会の1議席を維持する方針です。取引の完了は2026年第1四半期を予定しています。

RBIは今年2月、バーガーキング中国の株式を約1億5800万ドル(約240億円)で買い戻していましたが、中国の外食市場の競争激化などを踏まえ、現地パートナーとの連携強化を模索していました。

CPE源峰は今後5年間で、中国におけるバーガーキングの店舗数を現在の約1250店から約2500店に倍増させ、2035年までに少なくとも4000店に拡大する計画です。CPE源峰の毛衛・董事総経理は「バーガーキングは世界的に愛されるブランドであり、中国市場でも成長の余地が大きい。地域に根差した運営力と消費者理解を生かし、より多くの人にバーガーキングの特色ある商品の魅力を届けたい」との考えを示しました。

RBIのジョシュア・コブザ最高経営責任者(CEO)は、「中国は依然としてバーガーキングの最も有望な長期成長市場の一つだ。今回の合弁は、中国市場への信頼の表れであり、当社のブランド力とCPE源峰の現地ネットワークを融合することで、持続的な成長が期待できる」としています。

RBIはカナダ発のカフェブランド「ティム・ホートンズ」も傘下に持っています。今回の提携は、外資系飲食ブランドが中国での地位を再構築する動きの一環として注目されています。(提供/CRI)

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