中国企業が製造した二階建て列車がこのほど、オーストリアの首都ウィーンで公開され、ウィーンとザルツブルクを結ぶ路線で運行を開始します。フランスの有力紙ル・モンドは、中国製列車がオーストリアの旅客鉄道システムに正式導入される初の事例となったと報じ、欧州各国で大きな関心を呼んでいます。

同紙によると、この新型二階建て列車は中国中車株洲電力機車が製造し、オーストリアの運行元である私鉄運営会社ウエストバーン社のニーズに合わせて開発したものです。

オーストリアのニュースサイト「NewsFlix」によると、「パンダ」と命名されたこの列車は最高時速200キロ、全4両編成で、1編成当たり最大536人の乗客を収容できます。欧州鉄道機関(ERA)の最終承認を得た後、オーストリア国内やドイツ南部へ運行区間を拡大する計画です。

「NewsFlix」はクリスティアン・カーン元オーストリア首相の談話を引用し、中国は「あまりにも重要で、あまりにも巨大である」ため、「我々の市場から単純に排除することはできない」と伝えています。

これに先立ち、中国企業はチェコに高速列車3編成を売り、ハンガリーには複数のハイブリッド貨物機関車を輸出しています。また、セルビアのベオグラードとハンガリーのブダペストを結ぶ鉄道も現在建設中です。(提供/CRI)

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