2025年11月14日、韓国・中央日報は「9月末に国の財政赤字が100兆ウォン(約10兆5000億円)を超えた」と伝えた。

企画財政部が発表した財政動向資料によると、実質的な国の財政を示す管理財政収支は9月末基準で102兆4000億ウォンの赤字を記録した。

コロナ禍の2020年(108兆4000億ウォン)に次いで過去2番目に大きな赤字規模となった。前年同期に比べると11兆ウォン多い。

1~9月の総収入は480兆7000億ウォンで、前年より41兆4000億ウォン増加した。ただ、総支出は前年より51兆9000億ウォン増の544兆2000億ウォンだった。民政回復支援金など「ばらまき政策」の影響が大きいと記事は指摘している。総収入から総支出を引いた統合財政収支は63兆5000億ウォンの赤字となった。

政府は今年通年の管理財政収支は111兆6000億ウォンの赤字になると見込んでいる。対国内総生産(GDO)比は4.2%水準で、23年の3.6%から拡大を続けている。記事は「拡張財政基調を打ち出している李在明(イ・ジェミョン)政権では、財政健全性がさらに悪化しかねないという懸念は大きい」と指摘している。29年まで年平均の国税収入増加率は4.6%だが、財政支出は年平均5.5%ずつ増えている。

税収の穴を埋めるには借金を増やすことになる。今年の国家債務は1301兆9000億ウォンになる見通しだが、来年末には1415兆2000億ウォン、29年末には1788兆9000億ウォンまで膨らむと予想されるという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「尹錫悦(ユン・ソンニョル前大統領)の置き土産」「尹錫悦が懐に入れた金を全額回収すればいい」「竜山(ヨンサン)への(大統領府の)移転費用を返してもらったら?」「尹錫悦は政治も経済も完全にダメにしていった。どんな偉人を連れてきても回復不可能な水準に」「もう100兆ウォン印刷すればいいよ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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