台湾メディアの自由時報は18日、訪日した台湾人女性が京都で悪質なタクシー運転手に遭遇した件を報告したところ、ネットユーザーからは「中国人と間違われたのでは?」との声が上がったと報じた。

記事によると、当事者の女性は台湾の若者向けSNS・Dcardに「日本人に対して失望し、腹が立つ出来事に遭遇した」と題し、事の経緯を書き込んだ。

女性は友人と共に京都を観光した後、疲れたためタクシーで宿泊場所に戻ることにした。乗車して住所を見せると、運転手は「分かった」と言った。(最寄りの)駅から出発して、本来であれば5分程度で着くはずだったが、一向に到着せず。女性が地図アプリを確認するとまったく別の場所に来ていたため、運転手に「この場所は変です」と伝えた。しかし、運転手は「(見せられた住所にあった)正しい場所だ」と言い張ったという。

その後、女性は自分のスマホで目的地までの地図を表示し、ナビとして運転手に使わせたが、運転手はどんどん不機嫌に。何かを言っていたが女性らは聞き取れなかったという。紆余曲折の末、ようやく目的地に到着すると、運転手はイライラした様子で「ここは○○○○だ」などとまくし立てた。5分で着くはずの場所だが料金は1800円になっていた。不満に思いながらも早くタクシーを降りようと2000円を渡したが、運転手は「100円玉8枚持ってるか?」と聞いてきた。小銭を探したものの持ち合わせがなく「ない」と答えると、運転手は突然ドアを閉めて発進させたという。

女性は「もう2000円全部渡して(釣り銭を受け取らず)終わりにしたいと思った。

怒りで頭がおかしくなりそうだった。最後は私たちが少し強めの口調で英語で『800円ない』と言ったら運転手は200円を返してきた」と説明。ようやく解放されると思ったものの、支払いを終えても運転手はドアを開けてくれず、説教するように何事かを言い続け、「分かったか?」と聞いてきた。女性らはあまりよく分からなかったものの「はい、はい」と答えていると、最終的に降ろしてもらえたという。

女性は「私たちがいったい何を間違えたのか、誰か教えてほしい。ずっと丁寧に話していたし、『ありがとうございます』『すみません』と言っていた。道が違うと指摘してから、運転手の態度がとても悪くなった」とつづっている。

この投稿に、台湾のネットユーザーからは「君たちが女性で、かつ外国人だったから、わざと遠回りして稼いでやろうと思ったのでは?どうせもう会うこともないから。ついでに説教を垂れて悦に入っていたんだよ」「もともと外国人を相手にしたくなかったところに、途中でトラブルが起きて、さらにイラついたんだろう」といった声が寄せられたという。

また、「これは中国人だと勘違いされたでしょ」「すぐ怒り出す人はどこにでもいる。それと、あなたたちは高確率で中国人だと思われたのだと思う」「絶対に中国人だと思われたな。私はこの前、地下鉄で駅員に道を聞いたら、最初の態度がすごく悪くて、手でちょっと指さして終わらせようとした。

でもなぜか急にどこの国の人か聞かれて、台湾人だと言ったら、すぐに優しくなった」など、中国人に間違えられたとのコメントが多数寄せられたと記事は伝えている。(翻訳・編集/北田)

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