香港メディアの香港01は20日、中国のクルーズ船が沖縄への寄港を急きょ取りやめたと報じた。

記事によると、中国のクルーズ船「愛達・地中海号」が沖縄県宮古島への寄港を突然取りやめた。

同船は18日に福建省厦門港を出発。当初は20日に宮古島に寄港し、乗客が下船して観光、その日の午後4時に厦門へ向けて出港する予定だった。

愛達クルーズ社は「今回の船は旅行会社によるチャーター便だった。顧客の要望に従い宮古島寄港を取りやめた。乗客と乗員の安全を最優先にしている」と説明。また、「状況を注意深く見守り、政府の政策を厳格に順守する」とした上で、「乗客からのフィードバックやニーズを踏まえ、総合的に判断して航路などを適宜調整する」と述べた。

記事は、高市早苗首相の台湾をめぐる発言をきっかけに日中間で摩擦が生じているとし、中国当局が、当面の間は日本旅行を控えるよう呼び掛けたこと、またすでに日本滞在中の自国民には現地の治安情勢に注意を払うよう呼び掛けたことを伝えている。(翻訳・編集/北田)

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