中国メディアの環球時報は22日、「今、欧州で販売されている最も安全な車は中国製電気自動車(EV)だ」と題する米メディア、InsideEVsの記事を紹介した。
記事はまず、米EV大手テスラのモデル3は欧州で販売されている最も安全な車と評されるが、これも中国製であり、その後に続く車のほとんどが中国製だとし、欧州の自動車安全評価機関ユーロNCAPのランキングをざっと見てみると、今、欧州で販売されている安全な車のほとんどが中国メーカーの車だという驚くべき結論にたどり着くと伝えた。
そして、ユーロNCAPがこのほど公表した23モデルの新車を含む一連のテスト結果によると、最も安全だったのはステランティスが支援する中国のEVメーカー、リープモーターのB10で、大人と子どもの保護性能で93%、安全支援の分野で85%というスコアを獲得し、最高評価の五つ星を授けられたと伝えた。
さらに、ボルボのEX90のランクがリープモーター B10より低かったことは、自動車の安全性の面で状況がどのように変化したか、そして中国の自動車メーカーがいかに進歩したかを示しているとも伝えた。
記事によると、リープモーター B10に続いたのがガソリンエンジンのメルセデス・ベンツCLEと中国メーカー、紅旗の電動SUV EHS7だった。テストされた23モデルのうち4モデルが中国車で、全て最高の安全評価を獲得した。ユーロNCAPの2025年版の総合ランキングでトップだったのは中国製のテスラ モデル3で、乗員保護スコアは90%と低いものの、他のカテゴリーで挽回した。2位に入ったのが、中国メーカー、NIOのファイアフライで乗員保護スコアは96%とユーロNCAP史上最高を記録した。
記事は、「自動車メーカーが安全性に関して総合的な卓越性を追求しているのを見るのは喜ばしいことだ。かつてないほど安全な車が増えている」とするユーロNCAPのプログラムディレクター、アレッド・ウィリアムズ氏のコメント紹介した上で、「中国車についてダメで粗悪だと主張する人を次に見かけた時は、ユーロNCAPのランキングを見せてあげよう。これだけで、中国車が欧米のライバル車に匹敵する以上の性能を持っていることが十分に証明される。認めたくはないかもしれないが、西側諸国はEV技術(およびバッテリーリサイクル)だけでなく、安全性でも中国に追いつかなければならない」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)











