2025年11月23日、中国のポータルサイト・捜狐に「『鬼滅の刃』産屋敷耀哉の初期設定は想像以上に残忍だった」と題した記事が掲載された。
記事は、「『鬼滅の刃』の産屋敷耀哉(うぶやしきかがや)といえば、温和で落ち着きがあり、広い心と指導者としての風格を備え、鬼殺隊の隊士たちをわが子のように慈しみ、強い責任感と自己犠牲精神を持つ人物として知られている。
その上で、「まず挙げられるのが、鬼殺隊の選抜制度である。周知のとおり、鬼殺隊に入隊するためには極めて過酷な最終選別を受けなければならず、その合格率は非常に低い。主人公・竈門炭治郎(かまどたんじろう)の世代では、大量の鬼が放たれた山で7日間生き延びるという試練が課された。その鬼の中には、すでに50人以上を喰らった手鬼まで存在していた。鬼は人を多く食らうほど強くなる設定であるため、この選抜は鬼に栄養補給をさせているのと変わらないのではないかとの疑問も生じる」と説明した。
また、「参加者の多くは呼吸法を習得して間もない新人である。そのような者たちにこれほど残酷な選抜方式を用いることは、彼らを死なせに行かせているのとほとんど変わりない。炭治郎の世代で最終的に生き残ったのはわずか5人であり、元水柱・鱗滝左近次(うろこだきさこんじ)に至っては、何年も弟子を一人も合格させられなかったほどだ。これほど高い死亡率でありながら、鬼殺隊当主である耀哉がこれを異常だと問題視していなかったのは不自然である」と指摘した。
そして、「さらに不可解なのは、炭治郎の世代の生存者が5人だったことを知った際、耀哉が死亡者を悼む言葉を口にしなかった点である。
記事は、「このことから、作者は物語の中盤以降に耀哉の人物像を修正したのではないかと推測される。すなわち、目的のためなら手段を選ばない冷酷非情な設定から、仁愛に満ちた善良な指導者へと方向転換した結果、前半と後半で強い乖離が生まれたのだ。このような耀哉のキャラクター改変についてどう考えるだろうか。またどちらに魅力を感じるだろうか」と読者に問い掛けた。(翻訳・編集/岩田)











