中国自動車メーカー、比亜迪(BYD)傘下ブランドの「方程豹」が今年9月に発売したプラグインハイブリッドSUV「鈦7」が、わずか80日で累計販売台数5万台を突破したことが分かりました。公式データによると、10月単月の販売台数は2万台を超え、小米(シャオミ)の人気SUV「YU7」に次ぐ売れ行きを示しています。

鈦7がこれほど支持を集める背景には、価格と装備のバランスの良さがあります。発売当初は4グレードで展開され、最廉価モデルの価格は17万9800元(約400万円)です。車体は標準的な「角ばった箱型デザイン」を採用し、全長4999ミリ、全幅1995ミリ、全高1865ミリ、ホイールベース2920ミリと堂々たるサイズで、力強い存在感を放っています。

車内には15.6インチのセンタースクリーン、12.3インチのメーター、26インチのW-HUDヘッドアップディスプレーを搭載し、さらに空調操作パネルや後席用の制御スクリーン、後席に2台の13インチBYD Padを設置できるなど、計7画面でのインタラクティブ操作が可能です。トランク容量は1000リットル、後席を倒すと最大1880リットルまで拡張でき、家族利用にも十分対応できる設計です。

前輪はダブルウィッシュボーン、後輪は5リンク式のサスペンションを採用し、前輪には軽量なアルミニウム合金製アームを使用しています。さらに「雲輦-C」というスマート制御システムにより、路面に応じた安定走行や快適な乗り心地、乗車中の酔い防止機能が備わっています。

動力面では、新世代DMプラットフォームを採用し、二輪駆動と四輪駆動を選択できます。四輪駆動モデルは、時速0キロから100キロまでの加速をわずか4.5秒でこなします。バッテリーは26.6キロワット時または35.6キロワット時を搭載し、CLTCモードでの純電動航続距離は135キロ、190キロ、200キロと、仕様に応じて異なります。

豊富な装備と高い走行性能を兼ね備えた鈦7は、今後の販売動向にも大きな期待が寄せられています。(提供/CRI)

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