中国南西部の雲南省麗江市から東部の江蘇省南京市へ向かう途中のZH858便の機内で11月12日、男性が突然病気を発症し、機内放送で緊急に医療者を探す呼びかけが行われました。

折しも、河南省鄭州市整形外科病院の看護師朱孟佳さんが結婚休暇を過ごすため同便に乗り合わせていました。

放送を聞いた朱さんが患者のそばへ行くと、患者はずっと左胸を押さえ、頭を左に傾けており、「左胸に圧迫感のある痛みがあり、左肩にまで広がっている」と訴えていたため、すぐに、典型的な冠動脈疾患の症状であることが分かりました。

朱さんが患者の気持ちを落ち着かせるよう優しく声をかけながら、乗務員と協力して患者を横向きに寝かせ、素早く病歴を尋ねたところ、患者は2年前に心臓バイパス手術と冠動脈ステント留置術を受けたと話しました。朱さんはすぐに乗務員に指示して、機内の救急箱から血圧計や酸素ボンベなどを取り出し、迅速に患者の基礎的な救命処置を施しました。

朱さんはほぼ1時間の飛行中、急性心筋梗塞の発生を防ぐため、患者のバイタルサインを測定し続けました。飛行機が着陸すると、患者は空港で待機していた救急車で地元の病院へ搬送され、治療を受けた後、現在は危篤状態から回復しています。

この出来事は中国メディアによって報道され、広く注目を集めました。ネットユーザーは幸いにも患者が救われたことに感嘆するとともに、結婚休暇中に熱心に救助にあたった看護師を称賛しています。(提供/CRI)

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