中国の民間企業が海外市場での存在感を強め、国際化のレベルが一段と向上しています。

最近の海外の都市では、中国ブランドの電気自動車(EV)が街中を走る光景や、人気キャラクターの店舗前に長蛇の列ができる様子が見られます。

また、草刈りや掃除などの家庭用ロボットも越境電子商取引(EC)を通じて好調に売れています。こうした世界各地の日常の光景が、中国民間企業の国際的な活動を象徴しています。

中国民間企業の海外展開は、トレンド玩具や新中国式ティードリンク、スマート家電や新エネルギー車など多岐にわたり、海外消費者の生活に中国ブランドが浸透しています。民間企業は、単なる組み立てや製造だけでなく、設計や技術開発、ブランド構築などの高付加価値分野に進出しており、これは、企業のイノベーション力の向上や研究開発投資の増加、越境ECなどデジタル技術の活用による製品のグローバル展開が背景にあります。中国はすでに完備した産業チェーンと効率的なエコシステムを持ち、現地社会と深く結び付きながら雇用創出や産業高度化を進めています。海外での中国ブランドの評価も、価格重視から価値認知へと変化しています。

このほか、中華全国工商業連合会は、海外資産保有や輸出貿易、対外投資、海外工事請負、海外労務協力などをおこなう民間企業約4000社を対象にアンケート調査を実施しました。その結果をまとめた「2025中国民間企業国際化発展研究報告」によると、調査対象企業の海外事業規模は拡大し、国際化レベルは向上しています。2024年の海外収入総額は約5兆2150億元(約114兆7000億円)で約12%増、海外従業員は85万4000人で9.61%増となりました。(提供/CRI)

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