中国のインフルエンサーが語った「日本人が中国を嫌う理由」が話題になっている。
中国のSNS・小紅書(RED)で7万7000のフォロワーを持つ女性インフルエンサーの「天驕説」氏は、このほど投稿した動画で「中国人が日本を嫌うのは侵略戦争があったから。
その上で、「日本の庶民の意味不明な敵意は決して自らの実体験から来ているものではなく、日本のメディアによって巧みに作られた情報の殻に閉じ込められた結果だ」と主張。例として、日本テレビのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」がインタビューを受けた中国人女性の発言を意図的に編集して「中国人はカラスを食べる」と発言したかのように構成した騒動を挙げた。
そして、「これは日本のメディアによる捏造の氷山の一角に過ぎない」とし、「日本のメディアの中国に関する情報は、常にさまざまな問題と結び付けられて報じられる。環境問題や食品安全問題など、社会の問題を故意に大きく膨らませている」と言及。「日本メディアは中国のポジティブなニュースはほとんど報じない。例えば、スマート決済が消費習慣を変えたことや、新エネルギー車が世界市場で普及していることなどだ」と主張した。
「天驕説」氏は、「こうした長期的かつ選択的な報道によって、日本の若者は自然と『中国は後れた、非文明的な国』との印象を植え付けられた。彼らには真の中国を目にする機会が全くないのだ」とした。
一方で、「もう一つの重要な問題は、メディアの間違った報道に対して日本の若者たちの態度はどうなのかということだ」とし、「その答えは、彼らはまったく気にしていない」と指摘。
そして、「こうした『歴史は自分と無関係』という態度は広く見られ、日本の若者たちは自分たちの精力をアニメやゲーム、アイドルなどにつぎ込んでいる」とし、「まさにこうした歴史認識の空白によって、彼らの大脳は最も基本的な判別能力さえも失っているのだ。彼らの頭はスポンジのように、メディアの報道をそのまま吸収している」と主張した。
さらに、「日本メディアが中国の情報を歪曲して伝える理由」として、「強者の台頭に対する本能的な恐怖。かつてアジアで絶対的な優位に立っていた日本にとって中国の急速な台頭が心理的なショックとなっている」「国内問題から目をそらす必要性から。日本経済は30年を失っており、高齢化や階層の固定化など一連の問題が起きている。国内問題が解決できない時に外に敵を作ることは、日本政府が民衆の視線をそらすための最も簡単で効果のある方法だ」などと論を展開した。
「天驕説」氏は「日本のメディアや政府が世論を誘導するのは、まさに日本民族のねじ曲がった性格を表している」とも主張。「日本民族は強者を崇拝し、弱者を軽蔑する。日本人のお辞儀は尊重の表れではなく単なる習慣、または偽善だ。日本メディアが絶えず中国の負の面ばかりを報じるのは、まさに日本の庶民に迎合するためであり、『中国人はやはりわれわれにかなわないのだ』と溜飲を下げるためである。
中国のネットユーザーからは「日本政府とメディアは中国を少なくとも30年以上、貶めてきた」「日本の教育は中国を醜悪化し、歴史を歪曲するものだ。軍国主義が日本の庶民にまで深く根付いている」「中国と日本の因縁は説明できるものではない。戦って勝敗を決めるしかない」「正確に言えば、日本は中国に勝てず、中国を自分のものにできなかったのが納得できないから中国を憎んでいるんだ」「倫理のない日本だから仕方ない」「最も皮肉なのは『歴史は自分と関係ない』と考えているのが日本の若者だけでなく、われわれの『哈日(日本好き)』もだということだ」といった声が多数を占めた。
一方で、「嫌いなのはお互いさま。(これでは)どちらも暮らしは良くならない。政治ゲームのツケを払うのは庶民」との意見や、「やっぱりわれわれは良い。『情報の殻』に閉じ込められてないからな(笑)(※わざと逆のことを言い皮肉っている)」「(日本が中国を嫌う)主な原因は、日本に行く中国人が多すぎるからだろう」「多くの中国人が日本で秩序を守らないことが、先方の私たちに対する印象を悪くしている」「日本に6回行ったけど、出会った日本人は老若男女問わずみんなとても友好的だったよ」といったコメントも見られた。(翻訳・編集/北田)











