2025年12月4日、台湾メディア・自由時報は、日中関係が急速に冷え込む中、中国・上海公演が「不可抗力」で中止となった歌手の浜崎あゆみさんによるSNSの書き込みが、台湾で大きな反響を呼んだことを報じた。
記事は、浜崎さんが11月29日に上海でツアー最終公演を開催する予定だったものの、前日に「不可抗力」を理由に急きょ中止となったと紹介。それでも浜崎さんは予定通り会場に入り、1万4000席の空席を前に全セットリストをこなすとともに、200人を超える日本と中国のスタッフ、そしてチームメンバーに感謝の意を表したと伝えた。
その後、自身のSNSに英語で「誰もいなかったけれど、世界中のファンからの愛を感じた」と「最も忘れられない公演」と書き込むとともに、空席の中で行ったパフォーマンスの写真を複数枚同時に公開し、プロ意識と強靭(きょうじん)さを示したと報じている。
さらに、この出来事が波紋を広げた後で浜崎さんが自身のフェイスブックやインスタグラムで、台湾や香港のニュース記事のスクリーンショットを含む「繁体字中国語メディア」による自身の報道を大量にリポストしたと指摘。フェイスブックでは短時間で10万件以上の「いいね」がつき、特に台湾のファンから「台湾に来てください」「台湾へようこそ」「台湾人はみんなあなたを愛している」といった英語や中国語のコメントが続々と書き込まれたと伝えた。
記事は一方で、中国本土のSNS・微博(ウェイボー)の浜崎さんのアカウントは一切更新がなかったことを伝え、「台湾と中国のソーシャルメディア上で全く異なる状況が見られ、今回の出来事に対する温度の違いが浮き彫りとなった」と評している。(編集・翻訳/川尻)











