中国メディアの快科技は15日、「外国のラグジュアリーカーは中国で歓迎されず」とする記事を掲載した。

記事はまず、「中国市場で外国のラグジュアリーカーが歓迎されない状況が顕著になってきている」とし、その象徴的存在だったイタリアを代表するラグジュアリーカーブランドのマセラティの値下げについて取り上げた。

記事によると、マセラティは、電動パワートレインを搭載した初のスポーツ用多目的車(SUV)「グレカーレ フォルゴレ」の価格を、カタログの89万8800元(約1977万円)から35万8800元(約789万円)へと大きく引き下げた。

内燃機関モデルの価格も同様で、グレカーレは20万元(約440万円)余り、レヴァンテは30万元(約660万円)余りそれぞれ調整され、40~50万元(約880万~約1100万円)台となっている。

マセラティは2017年に中国で1万4400台を販売し、中国は同ブランドにとって世界最大の単一市場となった。しかし24年には販売台数がピーク時の10分の1にも満たない1228台にまで落ち込んだ。衰勢は25年に入っても変わらず、1~9月の販売台数は前年同期比3%減の1023台となっている。北京市内の正規販売店も3店舗から1店舗に縮小した。

外国のラグジュアリーカーブランドの苦境はマセラティに限った話ではない。中国自動車流通協会乗用車市場情報連席分会のまとめによると、25年1~6月の輸入車販売台数は前年同期と比べて32%減少し、メルセデス・ベンツは同23%減、BMWは同63%減、ポルシェは同25%減、ランドローバーは同14%減となった。(翻訳・編集/柳川)

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