2026年の中国全国修士大学院生募集試験が12月20日に実施され、応募者数は343万人でした。今回の大学院生試験では出題方式にいくつかの新たな変化が見られ、多くの大学がコンピューター、教育学、歴史学などの専攻で実施していた独自出題を取りやめ、全国統一試験の問題を採用するようになったほか、多くの大学では、従来の文系専攻の一部で新たに数学を課す動きが始まりました。

中国の修士大学院生募集試験の出題方式は、国による統一出題方式と募集大学による独自出題を組み合わせた方式がとられています。近年、教育部は修士大学院生試験の全国統一試験の科目数を継続的に増やしており大学側に統一試験の問題を積極的に採用するよう促しています。2026年には全国統一の出題科目は既に25科目に達し、多くの大学がコンピューター、教育学、歴史学などの専攻で独自出題から全国統一試験への切り替えを進めています。

このほか、教育部はさまざまな形式の共同出題を強く推奨しており、2026年には北京、天津、重慶などで省をまたいだ共同出題が導入され、同済大学、北京化工大学などでは学部横断の共同出題が行われました。

2026年の全国修士大学院生募集試験にはもう一つ注目すべき変化があります。すなわち、一部の文系専攻で試験科目として数学が追加されたことです。例えば、北京大学哲学科の論理学専攻、西北農林科技大学の公共管理学専攻などがその例として挙げられます。(提供/CRI)

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