2025年12月25日、中国メディアの第一財経は中国ブランドの世界的な信頼度が大きく向上したことが市場調査によって明らかになったと報じた。

記事は、世界的な市場調査会社イプソスが同日発表した「2025年中国ブランド・グローバル信頼度指数」の内容を紹介。

中国ブランドのグローバル純信頼度(信頼層から不信層を引いた数値)が32%となり、昨年から12ポイント上昇したと伝えた。

また、先進国市場における中国ブランドの信頼回復が目立っていることを指摘。調査対象となった先進国市場で中国ブランドへの純信頼度が初めてプラスとなり、「非常に信頼する」「比較的信頼する」の合計は36%で前年比6ポイント上昇した一方、「信頼しない」の割合は6ポイント減少したことを紹介した。

中でも米英市場でのパフォーマンスが突出しており、英国消費者の信頼度が2021年の29%から49%へ上昇、米国でも前年比6ポイント増の48%に達したとのデータを示し、信頼獲得のハードルが高い市場でも着実に支持を取り付けつつあることを伝えた。

記事はさらに、レポートが「世界のブランド信頼の構図に深い変革が起きている」と提起し、欧米ブランドの信頼低下と中国・日韓ブランドの上昇が対照的であることにも言及。今年4月に発表されたイプソスの北米向け調査データでは世界の49%の市民が「中国は世界情勢にポジティブな影響を与えている」と考え、その数値が過去10年間で初めて米国を上回ったことを紹介し、「中国ブランドが海外進出する上で良好な認知的基礎が築かれた」と論じた。

そして最後に、新興国市場でも純信頼度が前年比13ポイント増の51%と高い伸びを記録したことに触れ、信頼される要因が「高品質な製品」だけでなく、「一貫した主張の発信」「現地経済への貢献」といった多角的な価値へと広がっているというレポートの分析を紹介した。(編集・翻訳/川尻)

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