2025年12月25日、韓国・中央日報は「韓国を訪れる外国人観光客の楽しみ方が様変わりしており、定番の観光地を訪れるのではなく、韓国人の日常の中に溶け込むような楽しみ方をしている」と伝えた。

カフェ巡りの名所として人気のソウル・聖水(ソンス)は、最近ではカフェの多さは変わらないが、各国料理を出す飲食店、ファッションやコスメブランドのポップアップストアが目立つ。

「外国人向けの商圏に様変わりした」と記事は指摘する。韓国観光公社によると、聖水洞2街では1~9月、外国人のクレジットカード利用額が前年同期比650%増加した。取材当日、5階建ての人気ショップ「オリーブヤング」はにぎわう売場にいる買い物客のほとんどが外国人だったという。

また、滞在中の過ごし方は「韓国人のように遊ぶ」スタイルになってきている。外国人には不人気だった薬菓、餅などの伝統菓子も好まれるようになったといい、今年、聖水洞にオープンした薬菓専門店は60%以上がアジアからの観光客だという。

リアル脱出ゲームが楽しめるカフェ、インターネットカフェ、ゲームセンターなどを利用する外国人も多い。K-ゲームの聖地と呼ばれるネットカフェを訪れ、PCゲームを楽しんだり、プロゲーマーの競技を視聴し、記念品を購入する外国人観光客も多いという。

個人旅行だけでなく、団体旅行も異色のツアーが増えている。台湾プロ野球で活躍した韓国人チアリーダーと一緒に韓国プロ野球を観戦するというパッケージツアーでは、台湾から104人が訪韓した。慶州(キョンジュ)で開催されたAPECの期間中には、新しい慶南旅行のパッケージツアーが好評で、17カ国からの観光客が利用した。

観光公社はインバウンドマーケティング支援事業を通じ、訪韓観光の多角化に対応していく計画だとしている。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「たくさん来て消費して帰ってくださいね」「他の国にくらべたら韓国にはいろいろあって楽しいだろう」「非常識な中国人だけは来ないでくれ」「聖水なんて何も面白くないよ。

インスタ映えする店は確かにあるけど、中身は空っぽ。そのうち消えるだろうね」「ウォン安が進んだから東南アジアより韓国に来るんだろう」「ウォン安だから来てみたものの、何もすることがないからあれこれやってみてるんだろうよ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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