中国メディアの環球時報は27日、「中国のスキー場に海外からの観光客が殺到」と題する香港のネットメディア、Bastille Postの記事を紹介した。

記事はまず、中国が「氷雪経済」を活性化させようと努力する中、全国のウインタースポーツの目的地には海外からますます多くの観光客が訪れていると伝えた。

記事によると、この傾向が顕著に現れているのが2022年北京冬季五輪の共同開催地だった河北省張家口市崇礼区にあるスキーリゾートだ。シンガポールから訪れたジェームズさんは「SNSでこの場所を知った。子どもたちは休暇中で、雪を見るのは初めてなんだ」と語る。中国の大手オンライン旅行会社Ctripによると、中国の観光地では雪が降らない国からの観光客の関心が急増している。11月から来年2月にかけての中国のスキーリゾートや氷雪景勝地の予約は前年同期比で約70%急増した。インバウンド旅行の予約数はほぼ倍増し、河北省、新疆ウイグル自治区、内モンゴル自治区の成長率はいずれも130%を超えた。特に東南アジアからの観光客が全体の約70%を占めていることは注目に値する。

中国のスキー場に海外からの観光客が殺到―香港メディア

記事によると、中国の地方自治体の中には、より多くの外国人観光客を誘致するため、入国手続きの簡素化や出入国管理政策の効率化を進めているところもある。遼寧省瀋陽市の出入国管理局は最近、「クイック延長」ビザサービスを開始した。外国人観光客は最長30日間の滞在延長が可能になり、ビザは郵送で届くため、旅行計画に支障をきたすことはない。

記事はモロッコからの観光客ケンザさんの話として「最初は数日滞在するつもりだったが、この新しい政策のおかげで、雪を見て休暇を楽しむためにもう1カ月延長するつもりだ」と伝えた。(翻訳・編集/柳川)

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