北京市内の中国国家博物館で12月26日、「考烈王との出会い―安徽淮南武王墩1号墓考古学調査成果展」が開幕しました。

この展覧会では、中国東部の安徽省淮南市にある武王墩1号墓から出土した貴重な文化財200点余りを厳選し、考古学調査のプロセスや楚・考烈王陵墓の礼制が垣間見られる数々の文化財、楚の物質文明の輝かしい成果、戦国時代(紀元前475~同221年)の文化融合の様子などを系統的に展示し、武王墩1号墓に内包された豊富な歴史的情報を全面的に明らかにしています。

武王墩1号墓は東周時代(紀元前770年~同256年)の楚・考烈王熊元(紀元前290年~同238年)の陵墓で、これまで科学的に発掘された陵墓の中で規模が最大で、格式が最も高く、構造が最も複雑な楚の王墓です。考古学者が2020~2024年、系統的で全面的な発掘作業を実施したことにより、戦国末期の楚の物質文明を反映した貴重な文化財1万点余りが出土し、楚、西周・東周ひいては前漢・後漢時代の国王レベルの陵墓制度、陵墓を主体とした園林の設計、埋葬習慣などを研究するために重要な証拠を提供しています。(提供/CRI)

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