2025年12月31日、環球時報は年明けに行われる韓国の李在明(イ・ジェミョン)大統領の訪中に関する情報が明らかになったことを報じた。

記事は、李大統領が1月4~7日に中国を訪問し、北京で中国首脳と会談を行う予定だと紹介。

李大統領にとって就任後初の訪中となるとともに、11月に韓国・慶州で開催されたAPEC首脳会議以来わずか2カ月ぶりの中国首脳との「再会」になるとし、中韓両国の戦略的パートナーシップの全面的な回復に向けた流れを固めるものだと説明した。

そして、韓国大統領府が30日に明かした内容として、李大統領が4~6日に北京で中国首脳との会談や国賓宴会、在中韓国人との座談会に出席した後、上海へ移動し、朝鮮の独立運動家・金九(キム・グ)生誕150周年および大韓民国臨時政府上海旧址設立100周年を記念する行事に出席すると伝えた。

また、韓国・聯合ニュースの報道によると、今回の訪中にはサムスン電子の李在鎔(イ・ジェヨン)会長、SKグループの崔泰源(チェ・テウォン)会長、現代自動車グループの鄭義宣(チョン・ウィソン)会長、LGグループの具光謨(ク・グァンモ)会長ら200人を超える韓国の実業家からなる経済代表団が同行する予定で、19年12月以来約6年ぶりとなる規模だと紹介した。

その上で、上海対外経貿大学・朝鮮半島研究センターの詹徳斌(ジャン・ダービン)主任が「新たな年に、新たな雰囲気」で中韓関係が再出発し、安定的な回復期に入る象徴だと分析したことを紹介。李大統領がこれまですでに日米両国への訪問も済ませていることから、日米中3カ国それぞれとの関係構築を急いでいる様子がうかがえるとの見方を示したことを伝えた。

記事はさらに、韓国メディア・亜州日報の社長も寄稿文の中で長期にわたって低迷していた中韓関係が再起動するという明確な信号との認識を示し、APEC首脳会談や双方によるノービザ訪問政策などが両国関係の発展に新たな活力を注ぎ込んだと論じたことを紹介した。(編集・翻訳/川尻)

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