今のコンテンツはリズムがとても速く、目が離せない。コンテンツはますます精錬されて短くなり、夢中になりやすくなっていると感じている人も少なくないだろう。
清華大学北京清華長庚病院の王也(ワン・イエ)神経内科副主任医師は、「ブレインフォグ」について、「医学的診断ではなく、注意力が散漫になり、集中力に欠け、疲労感も伴う患者に対する客観的な描写。脳が霧に覆われたようにモヤモヤし、思考の鋭敏さが欠けてしまう。こうした状態は、日常生活において、無意識のうちに何かの要素に引き込まれ、集中力が損なわれることが原因で生じることが多い。例えば、気晴らしにショート動画をずっとスクロールするという人も多い。ショート動画は数十秒でたちまち人の注意力を捉え、テンションは上がるものの、脳細胞の活性やグリコーゲン備蓄を消耗させるほか、体内のホルモンも刺激されてしまう。感情が激しく刺激されるような動画を見た場合にも、同様の消耗が起きる」としている。
脳が長期間にわたり、こうしたリズムの速い刺激を高頻度で受け続けると、注意力が消失する「ブレインフォグ」の状態に陥る。こうした状態は医学的な診断名ではなく、ショート動画によって「訓練」された注意力が、一つのことに長時間集中することができなくなるという結果といえる。
「動画を見ているだけ」であり、なんてことはないと考えがちだが、こうした習慣は実際には脳の働きを変えている。
ブレインフォグの治し方は?
王医師は、「『ブレインフォグ』を治すためには、スマホで遊ぶ時間を減らすだけでは不十分で、ヨガや瞑想の練習や呼吸のリズムの調節といった集中力を高める訓練を行う方が効果的だ。また、本当の意味でリラックスできる方法を見つけなければならない。ショート動画を見ると仕事のストレスや職場の重い雰囲気から逃避できるかもしれないが、本当の意味で問題を解決することはできない。そのため、積極的に職場のプレッシャーに順応できるようになる必要がある。もちろん、ショート動画を見ることは悪いことではなく、適度に見る程度であれば、息抜きとなり、緊張をほぐすことができる」とする。
また、「意味がない」ように思える時間を楽しめるようになることも必要だ。例えば、スマホを家において散歩に出かけたり、窓の外を見つめたり、静かに椅子に座ったりと、意識的に「退屈な時間」を過ごして、「脱スマホ」を心掛ける。
こうした時間は、「無駄」に思えるかもしれないが、脳をリセットしたり、何かをじっくり考えたりする時間となり、自然なリズムを取り戻すことにつながるはずだ。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











