2026年1月20日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、仏紙ル・モンドが中国経済の深刻な構造的不均衡を「K型」経済と指摘したことを報じた。
記事は、ル・モンドの北京特派員ハロルド・チボー氏による分析記事を紹介。
その上で、「K型」の上昇ラインを描くのは活況を呈する生産現場と輸出産業であると説明。国際環境が不確実性に満ちている中でも、中国の貿易黒字は世界史上最大規模となる1兆1900億ドル(約188兆円)に達したほか、製造業でも電気自動車(EV)産業でのバッテリー技術の主導権確保や、スポーツウェアから工作機械に至るまでの産業高度化が進み、重要分野における「自律的な制御可能性」が強化されていると論じた。
一方で、下降ラインは内需と社会基盤の現状を表しており、状況が深刻であると指摘。主要な消費指標である昨年12月の社会消費財小売売上高が前年同月比でわずか0.9%の増加にとどまったのに対し、鉱工業生産は5.2%増加しており、需給のバランスが崩れているとした。特に不動産市場は上昇の兆しが見えず、開発投資は4年連続のマイナスとなる前年比17.2%減を記録し、家計資産の目減りが消費マインドをさらに悪化させていると分析した。
同紙はさらに、中国社会のいたるところに悲観的な感情が漂っているとし、その象徴的なデータとして昨年の出生数が1949年の建国以来最低となる792万人にまで落ち込んだことに言及。総人口も4年連続で減少しており、将来の労働力と市場規模の縮小が決定的となる中で、過剰に膨れ上がる工業生産を国内で消化することが構造的に困難になっていると論じた。
「K字型」の断絶について同紙は、一部の産業セクターの繁栄が一般市民の生活実感や将来不安の解消に寄与していないことを示していると説明。中国政府にとって、この深層の不均衡を是正することが急務であると結んだ。(編集・翻訳/川尻)











