中国の民間シンクタンクの胡潤研究院は1月19日、「2025胡潤中国人工知能企業50強」を発表しました。本ランキングは、主に人工知能(AI)分野で計算能力やアルゴリズムを中核事業とする中国企業を対象としたもので、今回が2回目の公表となります。
首位に立ったのはAIチップ企業の寒武紀(カンブリコン)で、企業価値は6300億元(約14兆2900億円)と前年から165%増加しました。2位はGPU開発を手がける摩爾線程(ムーア・スレッド)で3100億元(約7兆300億円)、3位は中国でいち早く高性能GPUの全工程国産化を実現した沐曦(メタX)で2500億元(約5兆6700億円)となりました。上位3社をAI半導体企業が独占した点が、今回のランキングの大きな特徴です。
胡潤研究院によると、今回ランクインしたAIチップ関連企業は14社と、前年から9社増加しました。背景には、米国による先端AIチップの輸出規制強化を受け、中国国内で計算能力の自主確保が急務となっている状況があります。
ランキングの水準も大きく引き上げられています。ランクインの最低基準は95億元(約2200億円)と前年より35億元(約800億円)上昇し、上位10社の基準は730億元(約1兆6600億円)と、前年の3倍超に達しました。ランクイン企業の平均価値は540億元(約1兆2300億円)と前年の2.4倍となり、1000億元(約2兆2700億円)超の企業も5社に増えています。
地域別では北京が19社で最多となり、上海14社、深セン6社、広州4社が続きました。一線都市が全体の8割以上を占め、AI産業における集積効果の強さが浮き彫りになりました。寒武紀をはじめとするAI半導体企業の急成長は、中国AI産業がソフトウエア中心から計算能力主導へと軸足を移しつつあることを示しています。











