北京市の人気観光スポットの湖・什刹海のほとりで、毎日露店を出し、手作りの木彫り作品を売っている60代男性が最近、その「抽象的な作品」により、ソーシャルメディアで大きな話題となっている。若者の間では、週末に什刹海に行って、木彫り作品を買うというのが人気になっているほか、寒い冬にもかかわらず、北京以外の地域からも、朝早くにやって来て、男性が店開きをするのを待っている人もいるほどだという。
ネットユーザーらはその木彫り作品の出来栄えを「抽象的」と評し、「木彫りおじさんがの作品は、山は山にあらず、水は水にあらず」というタグのトピックが、ソーシャルメディアの検索のトレンド入りしている。また、その木彫り作品を買ったことがあるという人も、「木彫りを作って十数年、しかしいまだに門外漢」とコメントした。
あるネットユーザーがアップしているショート動画を見ると、その作品は確かにとても抽象的で、何をモチーフにしているのか分からない。また、各種動物をモチーフにした木彫りも、教えてもらわなければ何の動物かさっぱり分からない。ただ購入した人は「全く似ていないけど、すごく感じるものがある」と話す。そして、「イヌかと聞くと、おじさんからはネコという答えが返ってくるし、ウサギかと思ったらクマだった。それに、他の人が見ると何なのか分からないが、おじさんは全て確かに何かをモチーフにしている。おじさんが木彫りにスピリットと意義を吹き込んでいるかのようだ」と語る。
什刹海で木彫り作品を売るようになって、すでに十数年になるというこの男性は、「以前はほとんど売れなかった。でも、ネット上で話題になってからは、これまで作り置きしていた作品が全て売れた。
「抽象的すぎる」という声が上がっていることについて、男性自身も「似ていないことはよく分かっている。抽象的ということは似ていないということだよね。でも、批判されているとは思わない。木彫り作品を十年以上売っており、どの作品も丁寧に少しずつ木を彫って作っている。気に入ってもらえると、認めてもらえたと感じ、いい気分だ」と話す。
北京で就職活動中の福建省出身のある女性は、仕事探しの合間に木彫りの代理販売をしている。午後から夕方まで、木彫り作品の写真を撮っては、ネットユーザーが欲しい作品を記録している。日が沈み、街灯が灯り始めると、木彫り作品を販売する男性は家に帰り、その女性も帰宅する。彼女のスマホを見ると、ネットユーザーから送られてきた長文メッセージが残っており、「かわいくて、抽象的な木彫り作品を見ると、明日も楽しく過ごせる気がする」といった感想がつづられていた。(提供/人民網日本語版・編集/KN)











