中国科学院大学などの研究チームは心臓の拍動を利用して自ら発電する共生型ペースメーカーの開発に成功した。この技術は電池切れにより再手術でペースメーカーを交換しなければならないという課題の解決につながる可能性があり、「一度の埋め込みで生涯使用可能」を目指す重要な一歩となる。
論文の筆頭著者で、中国科学院大学准教授の欧陽涵(オウヤン・ハン)氏は、「このペースメーカーの最大の革新点は効率的なエネルギー自己生成システムを備えていること。内部に小型の『発電機』を搭載しているようなものだ。電磁誘導の原理を利用し、心臓が拍動する際に生じる低周波の運動からエネルギーを回収し、電力へと変換する」と説明した。
注目されるのは、このカプセル状のペースメーカーが非常に小型で、人体組織との親和性が高く、拒絶反応や凝血を起こしにくいことだ。低侵襲カテーテルを用いて大腿静脈から心臓内に埋め込むことが可能で、手術による身体的負担を大幅に軽減できる。
欧陽氏は、「このブレークスルーは、将来的には『人と機械の共生』により、ペースメーカーの使用寿命を心臓そのものと同程度まで延ばし、患者が再手術に伴う苦痛やリスクから解放される可能性を意味している」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/YF)











