米国国内に拠点を置く華字情報サイトの文学城は23日付で、商業宇宙旅行を手掛けるベンチャー企業の北京穿越者有人宇宙飛行科技(以下、穿越者)が22日に行った第1陣の宇宙旅行予約者などの発表会の状況を紹介した。料金は300万元(約6700万円)で、予約者の中には中国工程院(中国工学アカデミー会員)の李立浧氏や、人型ロボット製造を手掛ける智元機器人の邱恒最高マーケティング責任者(CMO)など産学の重要人物以外にも、俳優のホアン・ジンユー(黄景瑜)の名も見えるという。

穿越者は22日の発表会で、中国初の商業有人宇宙船の穿越者1号(CYZ1)を公開展示した。計画によると、CYZ1は2028年に打ち上げられる。CYZ1は、「大気圏と宇宙の境界」とされる地上100キロのカーマンラインに到達し、乗客は5-10分の間、無重力を体験する。ただしCYZ1は地球を周回はせずに地上に戻る。32年には高度400キロで地球を周回するCYZ2を打ち上げる。複数人を乗せて数日間の軌道上滞在を行うという。38年にはCYZ3を地球から38万キロ離れた月周回軌道に投入する。

穿越者はすでに船券の予約販売を開始している。価格は1人300万元で、予約時には10%の前払い金が求められる。現在までに学術界、ビジネス界、宇宙界、芸能界、娯楽界などの分野から十数人の有料宇宙旅行客と契約しており、中国内外で著名な電力専門家である中国工程院の李立浧院士、ベンチャーキャピタルである啓賦資本の傅哲寛会長、商業施設を手掛ける広州正佳集団の謝萌副会長、智元機器人の邱恒CMO、ロケット開発を手掛けるスタートアップ企業である星河動力の劉百奇最高経営責任者(CEO)、俳優の黄景瑜さんらが名を連ねている。

北京のベンチャー企業が「2028年宇宙の旅」発売、予約者続出のそのお値段は?
ホアン・ジンユー(黄景瑜)

智元機器人の邱CMOは発表会で、「人は世界でただ一つの、夢を持つ動物です。今の時代は『突拍子もない考え』さえ実現可能になります」と述べた。

邱CMOはさらに、「人と機械が共生する社会を構築することは、地球上だけではありません」と述べ、環境が過酷な他の惑星では、ロボットがさらに必要になるとの考えを示した。

予約した人の中でも、李立浧院士は26年1月時点で84歳の高齢であることでも注目されている。穿越者の関連責任者は、地球周回軌道には乗らないCYZ1の場合には、搭乗者に対する身体能力の要求はそれほど高くなく、全行程も離陸から着陸までが約30分間と比較的短いと説明した。(翻訳・編集/如月隼人)

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