2026年1月27日、香港メディア・香港01は、今年の春節(旧正月)休暇における中国人観光客の海外旅行先として韓国が日本を抜き首位になる見通しだと報じた。

記事はブルームバーグが引用した市場調査機関チャイナ・トレーディング・デスクの予測として、2月15日から始まる9日間の春節休暇期間中に韓国を訪れる中国本土からの観光客が23万~25万人に達する見込みだと紹介。

これは昨年の春節期間と比較して最大52%の急増に当たり、コロナ禍以降で韓国が首位に立つのは初めてだとした。

また、韓国がトップに躍り出た要因として、ここ数年は円安を背景に人気を博していた日本が昨年11月の高市早苗首相による台湾関連発言で中国との摩擦を激化させたこと、日本と並び人気目的地だったタイでも安全上の懸念が続いていることに言及。一方で韓国は中国の団体旅行客に対するビザ発給要件を大幅に緩和したほか、人民元に対するウォン安の進行、そして政治状況などを踏まえて旅行会社やクルーズ会社が積極的に日本路線から韓国路線に変更したことも追い風になったと解説した。

さらに、BLACKPINKなどのアイドルグループが世界的な人気を博していることも多くの中国人観光客が韓国旅行を計画する要因になっているとしたほか、韓国の人気目的地としてはソウルや釜山、済州島といった主要都市が挙がっていることに言及した。

記事は、中国当局がなおも日本で「深刻な」安全上の脅威に直面する可能性があるとして、渡航回避を呼び掛けている現状を紹介しつつ、「地政学的な風向きの変化がアジアの5000億ドル(約76兆円)規模に及ぶ観光地図をいかに迅速に塗り替えるかを浮き彫りにした」と評した。(編集・翻訳/川尻)

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