中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)が、欧州最大のEV市場であるドイツで存在感を急速に高めています。ドイツ連邦自動車庁が2月4日に発表したデータによると、BYDの2026年1月のドイツ新車販売台数は2629台となり、前年同月の235台から10倍以上に増加しました。

この台数は、同月のテスラの登録台数1301台の2倍を超えています。

BYDはすでに2025年にドイツや英国市場でテスラの販売実績を上回っており、2026年に入ってもその差をさらに拡大しています。中国国内ではEV市場の価格競争が激化しており、BYDをはじめ、上海汽車集団傘下のMG(名爵)、零跑汽車(リープモーター)、小鵬汽車(シャオペン)などの中国系ブランドが相次いで欧州市場への展開を強化しています。特にドイツは市場規模が大きく、各社にとって最重要市場の一つとなっています。

BYDが独EV市場で急拡大、1月販売は前年比10倍超、テスラを大きく上回る

一方、テスラは欧州市場で苦戦を強いられています。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)の政治的な発言や活動が一部消費者の反感を招いていることに加え、中国メーカーや欧州勢との競争が激化しているためです。フォルクスワーゲン、ルノー、BMWなどの欧州自動車メーカーもEVのラインアップ拡充を進めています。テスラの2026年1月のドイツ販売は前年同月比で微増したものの、前年の低水準を背景とした伸びにとどまり、フランスやノルウェーなど他の欧州市場では販売低迷が目立っています。BYDをはじめとする中国勢の急成長が、欧州EV市場の競争構図を大きく変えつつあります(提供/CRI)

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