中国とスイスの研究者はこのほど、地球上で最大の水素貯蔵庫がどこにあるかについて、共同研究を通じて最新の回答を出しました。それは地球の中心部、すなわち地核に存在するという結論に至っています。

この重要な地球科学研究の進展は、北京大学地球・宇宙科学学院の黄東洋研究員とスイスを代表する理工系の名門、チューリッヒ工科大学のパートナーが共同で達成したものです。関連論文は北京時間2月11日早朝、国際学術誌「ネイチャーコミュニケーションズ」にオンラインで掲載されました。

論文の筆頭著者である黄研究員は、「これまでの研究では、地球の金属コアに大量の水素が含まれている可能性が示されていたが、その含有量を試算することは難しかった」と説明しました。過去の推定値の範囲は大きく異なり、多くが間接測定に基づいていました。

本研究では、実験室で地球の核が形成される際の極高圧と温度を再現することで難題を解決し、地核が地球上最大の水素貯蔵庫である可能性が高く、その水素含有量は海洋の総貯蔵量をはるかに上回ることを発見しました。共同研究チームは、これらの水素は地球形成の主要な段階で形成された可能性があり、後期段階で彗星(すいせい)衝突などにより注入されたのではないと考えています。

黄研究員はまた、「今回の研究には、先進技術を用いて水素含有量を定量化するには依然として存在する限界や、初期地球の成分に関する仮定などいくつかの重要な不確実性がある。このため将来的には、地球深部における水素の挙動をより正確に定義するため、実験や測定方法をさらに改善し、より広範な条件に拡張する必要がある」と説明しました。(提供/CRI)

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