2026年2月12日、中国のポータルサイト・捜狐に「日本の漫画家が失恋を理由に休載?」と題した記事が掲載された。

記事は、「長く連載を追いかけている読者にとって『休載』という言葉にはある種の耐性ができている。

取材のための外出、体調不良、家庭の事情、スランプなど理由はさまざまである。更新を待つ読者はため息をつきつつも、結局は次回の掲載をおとなしく待つことになる」と述べた。

続けて、「最近、日本の漫画界で思わず苦笑しつつも少し胸が痛むような休載理由が話題になった。『失恋』である。スクウェア・エニックス傘下の配信プラットフォーム『マンガUP!』で連載中の漫画家・國友翔太郎氏が、先日読者に向けて1週間の休載を発表した」と紹介した。

記事は、「國友氏のX(旧ツイッター)の投稿によると、盛大に失恋した結果、ペンを持つ手に力が入らず、このままではすべてのコマのすべてキャラの顔を泣き顔で描いてしまいそうだという。無理に原稿を提出して作品の質を落とすよりも、状態を立て直すほうがよいと判断したとのことだ」と説明した。

そして、「國友氏が現在連載している『処刑された賢者はリッチに転生して侵略戦争を始める』は、いわゆる異世界転生とダーク路線を掛け合わせた作品で、読者層も広く、更新も比較的安定していた。そのため突然の休載発表に、当初は体調不良を心配する声も多かったが、理由が『失恋』と知り、少なからず驚きの声が広がった」と言及した。

また、「本来であれば、こうした理由は『甘え』『プロ意識が足りない』とやゆされかねない。ところが今回は意外にも、コメント欄はほぼ励ましの声一色となった。形式的な建前を並べず、率直に事情を明かしたことを評価する声も多かった。

読者は少なくとも、怠慢ではなく本当に限界だったのだと理解したのである。2週間後、國友氏は改めて、たたかれるのではないかと覚悟していたが、多くの善意に触れ励まされたと投稿した」とした。

さらに、「興味深いのは、彼の休載理由が今回に限った話ではない点である。23年には、保護猫の世話を理由に休載したこともあり、当時の日本のネット上では好意的に受け取る声と半ばあきれる声が入り混じった。今回の『失恋休載』と合わせ、彼の休載理由は確かに個性的である」と述べた。

その上で、「読者はしばしば、創作者を安定的に作品を供給し続ける機械のように捉えがちである。連載契約を結んだ以上、常に一定のクオリティーで原稿を出し続けるべきだという無言の期待がある。しかし現実には、彼らもまた失恋し、心が折れ、感情が制御できなくなることがある。生活上の打撃によって、線一本すら引けなくなることもある」と擁護した。

そして、「もちろん、休載によって更新を待つ読者がもどかしさを感じるのも事実である。それでも、作品の質を守るために一度立ち止まり、自分に少し呼吸の時間を与えるのであれば、こうした『人間らしい休み方』は、決して受け入れ難いものではないのかもしれない」と論じた。(翻訳・編集/岩田)

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