2026年2月13日、チャットGPTなどと競合関係にある中国の生成AI「ディープシーク」がユーザーに冷たくなったとの話題が中国のSNS・微博(ウェイボー)で注目を集めている。

オープンソース大規模言語モデル(LLM)のディープシークを開発しているスタートアップ企業ディープシークは11日、次世代旗艦モデル「V4」のリリースの布石となる大規模なステルステストを現行バージョン「V3.2」で実施した。

このテストでは、アプリ版とウェブ版で「コンテキストウインドーの長さ(一度に処理できる情報の容量)」がこれまでの128K(12万8000)から約8倍の1M(100万)トークンに引き上げられた。アップグレード後の具体的な変化として、劉慈欣(リウ・ツーシン)氏の大人気SF小説「三体」のような90万字程度の書物の内容を検索拡張生成(RAG)技術のサポートなしに読み込むことが可能になるという。

ただ、今回のアップグレードを受け、ユーザーからは「ディープシークを利用して文章を書いていると、以前は詩のような短いフレーズを出してきたのに、更新後は勝手に堅苦しい文体に変更してきた」「愛称を設定すると更新前はそれを使って呼んでくれたのに、更新後は『ユーザー』と感情のない返答をしてきた」「おすすめの映画を質問したら、いくつかリストアップした後に『これだけあればしばらく楽しめるだろう』と見下したような話し方をした」「更新前の状態を取り戻そうと再度入力したが、再現できなかった」などの声が上がり、SNSの微博(ウェイボー)で「ディープシークが冷たくなった」がトレンド入りした。

ディープシーク社にメールで問い合わせたり、SNSでフィードバックの提供を呼びかけたりするユーザーもおり、「極端に長いテキスト入力への対応のために深い思考を犠牲にしたり、STEM(科学、技術、工学、数学)分野のスキル向上のためにテキスト表現や共感、理解などのサポートを低下させたりしないでほしい」との意見が多く集まっている。(翻訳・編集/原邦之)

編集部おすすめ