台湾メディアの自由時報は21日、台湾人観光客に「星2」の低評価を付けられた日本の旅館が「異例の反論」を展開したと報じた。

記事によると、山形県のとある温泉旅館を訪れた台湾人が1カ月ほど前、グーグルマップのレビューで同旅館に「星2」を付け、設備が古いこと、防音が不十分であること、窓のない部屋があること、エアコンが自動で停止すること、客室は2階にあるが階段が狭く荷物を運びにくいこと、浴室とトイレは共用であることなど不満を並べ立て、2部屋で12万円というのはコストパフォーマンスが非常に悪いと指摘した。

しかし、これに対して旅館側は当該宿泊客の「4つの悪質行為」を明らかにしたといい、当該客がチェックイン後、他の客室に無断で入って休んでいたこと、自分たちが購入した冷凍カニを共用冷蔵庫に入れたものの温度差で自然に解凍され大量の汁が冷蔵庫からあふれて床にまで流れ出たこと、客室のテーブルや壁を著しく汚したこと、2日目に部屋の変更を要求してきたものの新しい部屋を用意したところ「荷物を運ぶのが面倒だからやっぱり変更しなくていい」と言われたことを指摘した。

旅館側は、「宿泊中に不快な思いをされたことについては残念」としつつ、「他のお客様にご迷惑をかけるようなことはしないでほしい」と訴えた。

この出来事が広く知れ渡ると、台湾のネットユーザーからは当事者の台湾人観光客への批判が殺到。「海外で恥をさらした」「本当に悪質。カニは解凍するとものすごい臭いになる」「前から言っているが、台湾人の中にもマナーの良くない人はいる」といった声や、「ここに泊まったことがあるけど、ご主人一家はとても温和で、礼儀正しく、いろいろと世話をしてくれるタイプ。設備はどうしても古くなるが、きちんと手入れされていてとても清潔だ」と擁護する声が寄せられたという。

自由時報は続報として別の記事で、多くの台湾のネットユーザーがグーグルマップ上の同旅館のクチコミに満点の「星5」を付け、「台湾人として本当に恥ずかしいです」「台湾人の失礼な客がご迷惑をお掛けし、大変申し訳ございません」「台湾人のせいでご迷惑をお掛けして申し訳ありませんでした。頑張ってください」「台湾人全員に失望しないことを祈ります」「私は日本が大好きです」「次に日本に行く時にはこちらを選びます」といったコメントが続々と投稿されたことを紹介した。

そして、旅館側も「グーグルマップ上ではご返信できないため」としてSNS・Threads(スレッズ)の公式アカウントで「親愛なる台湾のお客様へ」と題し、台湾のネットユーザーの気遣いに感謝の言葉をつづったことを伝えた。(翻訳・編集/北田)

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