台湾の卓栄泰行政院長に、資産申告が虚偽だったのではないかとの疑惑が発生した。東京で開催中のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)観戦のために乗客定員数が200人程度の旅客機で往復して、「自費」と説明したが、2025年に提出した資産報告中の預金額に迫る大金だったため、資産報告の真実性に疑問がもたれるようになった。
ジャーナリストの樊啓明氏によると、国際的な航空機チャーターの市場情報を調べたところ、卓院長が利用したエアバス製のA321neoクラスの旅客機の場合、機体のチャーター料金は1時間当たり1万8600ドル(約290万円)から2万ドル(約320万円)で、卓院長が飛び立った空軍松山基地から羽田空港までの飛行時間を少なめに3時間としても往復6時間の飛行になる。
しかもそれ以外にも、「航空機の回送費用」「羽田空港の離着陸料と駐機料」「国際航路サービス料および税金」などさまざまな費用が発生するので、すべてを総合すれば700万台湾ドル(約3500万円)を超える可能性がある。
樊氏はまた、卓院長が25年11月1日に提出した資産報告によれば、資産には複数の不動産物件と乗用車、わずかな株式があるが、預金はわずか921万台湾ドル(4700万円)だったと指摘した。
このため卓院長の預金残高と東京までの往復に投じた金額のバランスが、あまりにも不自然とする見方が出た。元台北市市会議員である童仲彦氏は、「ローンを組んで自費で外交に励む感動的な物語が公開されるぞ」と皮肉るコメントを発表した。
また、国民党の元スポークスマンである楊智伃氏も「自費の民主チャーター機が最もお得だ!。しかし卓栄泰院長が全財産を投げ打ち、負債を抱えて外交に励み、チャイニーズタイペイチームを応援している可能性も排除できないのか?」と嘲笑するコメントを残した。「民主チャーター機」の表現は、現在の台湾政権党である民進党が、ことあるごとに「民主主義を守る」「民主主義の価値観を共有する」などと、「民主」の語を使うことへの皮肉と考えられる。
一般のネットユーザーからも「卓院長は家財を投げうって日本へ飛んだ。外交の飛躍的成果を得るためにただただ尽力した。











