中国の政治協商委員による高速鉄道に関するある提言が話題になっている。中国メディアの中国新聞週刊が8日に報じた。
2000年シドニー五輪の女子10mエアピストル金メダリストで、現在は上海射撃アーチェリー運動センター主任の陶璐娜(タオ・ルーナー)政治協商委員は、「高速鉄道を利用する旅客にはそれぞれ異なるニーズがある。出張で仕事をする必要がある人もいれば、静かに休みたい人、子どもを連れた親もいる」とした。
その上で、「乳幼児にとって泣くことは本能であり、親がその場であやして世話をする必要がある。現在、高速鉄道には静音車両が導入されているが、子ども連れの保護者のための専用スペースはまだ設けられていない」とし、子どもの世話をする親のニーズと子どもが騒いでしまうことによって迷惑を被る他の客のニーズの両方を満たすために「子連れ車両」の導入を提案した。
毎年春に開かれる中国人民政治協商会議では委員からさまざまな意見や改善案が提出される。これらの内容は審査を経て各政府部門へ送られ、採用・不採用、あるいは一部政策の参考にすることが決められる。高速鉄道をめぐっては、子どもが車内で騒いだことをきっかけとしたトラブルがたびたび起きており、先日にも黒竜江省で2歳の子どもの歌をめぐって乗客同士の殴り合いが起きていた。
陶委員の提案について、中国のネットユーザーからは「これは良い提案だ」「全力で支持する。(子連れ客とそれ以外の客の)双方が悩む必要がなくなる」「それぞれのニーズに合わせた席が選択できるのは良いと思う」「1本の列車に1両設置すればそれで解決するじゃないか」「賛成。子連れの客が席数に満たないとスペースが無駄になるという意見もあるが、高齢者や病人などの優先席と同じで、そういう人たちがいないからといって設置しない理由にはならない」といった声が上がった。
一方で、「子どもたちを同じ車両にまとめたら大混乱で、親同士のトラブルが頻発することになる」「子どもを連れている親も、他人の子どもが大騒ぎするのは受け入れがたいものだ」との声や、「全くもって必要ない。そんなことを言っていたら切りがない」「子連れ専用車両、女性専用車両、学生専用車両、高齢者専用車両、観光客専用車両、ペット専用車両…(と増えていくことになる)。
また、「子育てをしやすい社会をつくるという点で反対」「なぜ『社会がもっと子どもに寛容になろう』という提案をしないのか」「公共の場所にはもともと多種多様な人がいる。相手に寛容に接するという美徳を思い出し、西洋のような『洗練された利己主義』をまねるべきじゃない」といったコメントも寄せられている。(翻訳・編集/北田)











