2026年3月11日、韓国メディア・韓国経済は、緊迫する中東情勢の影響を受け、半導体製造に不可欠なヘリウムガスの供給不安が急速に高まっていると報じた。
事態の背景には、2月28日に発生した米国・イスラエル連合軍によるイランへの軍事攻撃がある。
ヘリウムは天然ガス採掘の副産物として得られる希少資源だ。最大供給源の一つであるカタールでは、天然ガスをマイナス162度以下で冷却して液化天然ガス(LNG)を製造する過程でヘリウムを分離・抽出している。こうして生産されたヘリウムは輸出後、半導体製造工程で使用される「超高純度ガス」へと精製される。
特に、微細化が進む半導体製造装置のチャンバー内で残留ガスを除去(パージ)するためには、純度99.9999%という極めて高い品質が要求される。韓国はヘリウム供給の約64%をカタールに依存しており、半導体用の高純度ヘリウムに限ればその比率は80%近くに達すると推定されている。
記事は、業界内では米国やロシアなど調達先の多角化を急ぐべきとの声が上がっていると言及しつつ、ロシア産については「ウクライナ戦争に伴う国際情勢の影響で調達は極めて困難な状況だ」と伝えた。また、品質が安定している米国産は有力な代替候補だが、カタール産に比べてコスト高になる可能性があると指摘。一連の状況について「韓国半導体産業におけるサプライチェーンの脆弱性が改めて浮き彫りになった」と指摘した。
これについて韓国のネットユーザーからは「半導体にヘリウムがこんなに重要とは知らなかった」「カタール依存が80%?それはリスクが大きすぎる」「米国から買うしかないが、価格はかなり上がりそう」「ロシアから買うのは政治的に難しいだろう」「半導体が止まったら韓国経済も大打撃だ」などの声が上がった。
また、「結局エネルギーも素材も海外頼み」「半導体は国家安全保障産業だという理由がよく分かる」「これを機にヘリウム技術をもっと発展させるべき」「だから供給網の多様化が必要だと言われていたのに」「こういうニュースを見ると世界情勢がいかに重要か実感する」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)











