全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)の期間中、中国の宇宙産業は重要な節目を迎えた。政府活動報告では初めて航空宇宙産業が国家の「新興支柱産業」として明確に位置付けられ、さらに「衛星インターネットの発展加速」が特に打ち出されている。
第一の計画:「月面ステーション」の建設
計画によれば、中国の宇宙飛行士は2030年までに初めて月面に着陸する予定だ。これは月へ向かう神話を現実のものにするだけでなく、月面での科学調査や技術実験を推進し、独自の有人月探査能力を形成することにつながる。月はまた、人類がさらに遠い深宇宙へ向かうための中継基地にもなる。
現在、キャリアロケット「長征10号」、有人宇宙船「夢舟」、月面着陸機「攬月」などの重要装備の開発は順調に進んでおり、すでに複数の大型試験を通過している。文昌発射場の関連施設の建設も全力で進められている。
第二の計画:「情報天網」の構築
中国は現在、地球低軌道において世界をカバーする「衛星インターネットコンステレーション」の構築を加速させている。これこそが政府活動報告でも単独項目として掲げられた重点分野だ。現在、「国網コンステレーション」や「千帆コンステレーション」に代表される計画が集中的なネットワーク構築段階に入り、新素材、精密製造、電子情報、データ応用など産業チェーン全体の協調的イノベーションを推進し、強い「連鎖効果」を生み出している。
「衛星インターネット」が完成すれば、無人地域でも遠洋航行中でも、一般のスマートフォンが直接衛星に接続でき、「常時接続」が標準装備となる見込みだ。また、自動運転の測位精度がさらに高くなる。災害によって地上ネットワークが途絶した場合でも、衛星ネットワークが最後の「ライフライン」となる。
第三の計画:「宇宙シャトルバス」の構築
ロケット打ち上げは長らく「オーダーメイドの専用車」に例えられ、コストが非常に高い。しかし再利用可能ロケット技術のブレイクスルーにより、打ち上げコストは大幅に低下し、ロケットは「量産型のシャトルバス」へと進みつつある。
全国両会の前には、長征10号が重要な低高度検証飛行を成功裏に完了した。ロケットの第1段機体が帰還区間の飛行を成功させ、洋上への制御落下を実現した。これは中国が再利用可能ロケット技術の分野で実質的な一歩を踏み出したことを示している。
同時に、中国国内ではすでに商業宇宙企業がサブオービタル飛行のチケットの予約販売を開始し、複数の宇宙観光客と契約を締結している。これは、星々の海へ向かう「乗船チケット」が徐々に大衆の手の届くものになりつつあることを意味している。
複数の代表・委員が指摘するように、技術の追随から独自のリードへと転換するなかで、中国の宇宙開発の一部のイノベーションはすでに「未踏領域」に踏み込んでいる。いまや国家の新興支柱産業として、中国の宇宙産業は天地が相互につながり、自由に往来できる未来へと人々を導いている。











