人工知能(AI)をめぐっては、一方には技術の進化によって仕事が奪われることへの不安があり、また一方には新しい職業が次々に登場する発展のチャンスへの期待がある。AIは果たして「仕事を奪う」のか、それとも「新しい仕事を生み出す」のか。

この話題が2026年の全国両会(全国人民代表大会・中国人民政治協商会議全国委員会)で熱い議論が交わされるテーマの1つになった。

中国人民政治協商会議全国委員会の委員を務める天娯数科の賀晗会長は、「AIの雇用への影響を見るときは、『仕事を奪われる』という直線的な思考から脱却して、『進化する』という系統的な視点を持たなければならない。AIは確かに、繰り返しが多く、ルーティン化した一部の仕事では人に取って代わるだろう。これは技術が進歩するときに必然的に起こることだ。しかし、それ以上に重要なのは、AIはより付加価値の高い新たな仕事を生み出し、こうした創造はある種の『連鎖反応』だという点だ」と述べた。

賀会長は例を挙げて、「エンボディドAIを実用化するには、『ロボットトレーナー』がロボットに仕事のやり方を教える必要がある。AIエージェントのエコシステム構築には、『マルチエージェント協調アーキテクト』によりシステムの連携協力を実現することが必要だ。計算能力ネットワークの最適化には、『グリーン計算能力管理士』が資源を効率よく配置しなければならない。こうした新しい仕事は、技術のレベルが高く、賃金や待遇が良く、まさに若者が憧れる質の高い職業になりつつある」と説明した。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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