2026年3月10日、中国メディアの中国新聞網は、全国人民代表大会(全人代)の代表がAIの早期使用を避けるべきだと提言したことを報じた。

記事は、全人代代表で中国社会科学院学部委員の陳衆議(チェン・ジョンイー)氏が中国新聞網の取材に応じた内容を紹介。

それによると陳氏は、青少年がAIに過度に依存すると視力の低下にとどまらず、思考力や創造力、想像力の発達を妨げる恐れがあると指摘した。

その上で、一部の国の取り組みに倣い、青少年がAIを使って宿題をすることを禁止すべきだと提言。併せて、スマートフォンやiPadの校内への持ち込みも認めるべきではないとし、こうした措置が子どもの学習の自主性を守ることにつながるとの考えを示した。

さらに、「子どもはやはり自分で読み、自分で考えるべきだ」と述べ、「覚えるべきことは覚え、暗記すべきものは暗記しなければ、頭が鈍くなってしまう」と持論を展開した。

陳氏の発言に対し、中国のネットユーザーからは「非常に必要な提言だ」「確かにAIは思考力をむしばむ」と賛同の声が多く上がった一方で、「時代の流れに逆らうのか。禁止ではなく正しい使い方を教えるべきだ」「一律禁止ではなく、使い方次第だろう」と疑問を呈する意見も少なくなかった。

また、「うちの幼稚園ではもう先生がAIアプリの使い方を教えている」「めいが宿題にこっそりAIを使っていた」「冬休みの宿題で学校側がAIの使用を求めてきた」といった実体験を紹介するコメントも目立ち、現実ではすでに教育現場におけるAIの浸透が急速に進んでいることをうかがわせた。(編集・翻訳/川尻)

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