中国メディアの参考消息によると、仏メディアのフィガロはこのほど、中国がまひ治療のための脳埋め込み型デバイスの販売を世界で初めて承認したとする記事を掲載した。

記事によると、世界各地で数多くの実験が行われる中、中国当局はこのほど、外骨格の制御を可能にするブレインコンピューターインターフェース(BCI)機器の販売を世界で初めて承認した。

販売が承認されたのは、上海の博睿康医療科技(Borui Kang Medical Technology)が開発したBCI機器「NEO」。対象となるのは、診断されてから少なくとも1年以上経過し、かつ症状が少なくとも6カ月間安定していて、上腕の機能が部分的に残っているものの物をつかむことができない18歳から60歳までの患者。

この承認は、中国がBCIを「未来の産業」にすることを盛り込んだ第15次五カ年計画を発表した直後に行われた。国家薬品監督管理局は13日のプレスリリースで、同局が製品の評価と承認に優先的にリソースを割り当て、革新的な製品の上市前評価サービスを確立することで、市場投入プロセスを効果的に加速させ、中国のハイエンド医療機器の国際競争力を確実に強化すると述べた。

この技術はこれまで実験段階にすぎなかった。昨年夏に学術誌「Advanced Science」に掲載された記事では、臨床試験の枠組みの中で埋め込みを受けた世界中の約100人がリストアップされた。仏専門家のギョーム・シャルベ氏が昨年1月、フィガロに語ったところによると、同氏が所属する機関は過去8年で9人のBCI埋め込み患者を受け入れている。中国ではこれまでに36人がNEOを埋め込んだと報じられており、全員が深刻な副作用を経験することなくこの装置を使って物体を操作することができたという。しかし、研究者らはまだ完全な結果を公表していないため、正確な情報を得ることは困難だ。特にシステムの信頼性と耐久性に関して多くの疑問が残るという。

中国、まひ治療のための脳埋め込み型デバイスの販売を世界で初めて承認―仏メディア

2025年7月に発表された査読前のプレプリント論文には、10年以上前に交通事故で第4頸椎レベルで脊髄が完全に切断された50代男性に埋め込まれたデバイスに関する詳細が記されている。著者らによると、この男性は両手の運動機能がまひし、物をつかむ、持つ、つまむといった動作が不可能だが、右腕の機能は限定的ながら残っており、右前腕を一定の角度まで上げることができる。

BCIを埋め込んでから9カ月後、男性は食事、飲水、その他の日常的な作業を行うことができた。さらに継続的なトレーニングにより神経機能が著しく回復したという。(翻訳・編集/柳川)

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